Seybold Seminars 2000 2000.08.26-30
 Key Note: Steve Jobs

 毎年、展示会の開催日の朝、Apple社長のSteve Jobsのキーノートスピーチが恒例となっている。
 昨年は、Mac G4、Cinemaディスプレイなどの新製品が発表されたが、今年は、夏のNew YorkのApple Worldで新製品が発表されたため、新鮮味は全く無かった。
 といっても、Appleの動向はほとんど把握していないので、自分にとっては、一年に一回のApple製品の勉強の場になっている。

朝早くから場外にも長蛇の列場内にもAppleの有名人ポスター
ロバート・ケネディ

壇上のデモ用マシン昨年同様10000人が参加

 新しいMacコマーシャルも流された。日本でも8月から放送されたが、以下の通り、5、6種類があり、光学マウスの疾走に合わせた、ステッペン・ウルフなど良く出来ている。Sage(緑系の色)は、フランク・シナトラのジャズ・バラードではなく、サイモンとガーファンクルのスカボロ・フェアを使いたかったと言っていた。確かに、あの曲の♪♪♪パセリ、セージ、ローズマリー&タイム♪♪♪と香草の名前を連呼する
商品アーティスト曲名
光学マウスSteppen WolfBorn to be Wild
Mac WhiteCreamWhite Room
Mac BlueElvis PlesreyBlue Swade Shoes
Mac SageFrank Sinatra
Mac RubyRubyRuby
     
恒例のcpu比較新しい5色コマーシャル制作ツールの紹介

 OS X(テン)のβが今日から開始され、β版が配布されるという噂があった、結局、2週間後のParisでのMac Worldで正式発表とのアナウンスがあった。これが、今年のJobsのスピーチ最大のニュースという情けない有様である。

OS Xの新UIの紹介
QT動画1 1.7MB、QT動画2 2.5MB
17000文字の漢字フォント
フォントパレットのデモ QT動画3 3MB

 途中、Adobe社のPresident Bruce Chizenが登場し、PhotoShop 6を始めて公開した。

 2時間のスピーチ中、「Server」とか「E-Commerce」とか「XML」とか「DataBase」などの話は皆無であった。やはり、Appleは強大な市場を支配するWindowsの影で、10%以下のシェアを保持するための逃げ手しか考えていないように思う。別項でも書いたが、子供だましのような外面的な個性を強調しているように感じてしまう。外見のデザインも重要だが、パーソナル・コンピュータの場合、その思想
 G4 cubeのディスプレイ・ケーブルが一本になり、電源線と信号線(Video、USB)をまとめたり、光学式マウスのクリックボタンをセンサー化して、マウスの任意の場所をクリックできるなど、努力はしているが、

Seyboldの入口もAppleだらけCinemaディスプレイとharmanのスピーカー

AdobeのWorkShopが全部Macを使用Internet CafeはWin/Macが半々各社申し合わせたようにMacでの展示


Kazuo Shimokawa [EAST Co., Ltd.]