JEPA:特別セミナー
電子書籍リーダーソフト Microsoft Reader |
今年9月に発表された電子書籍を読むための読書ソフト「Microsoft Reader」は、来年春に英語版の出荷が予定され各方面で話題となっています。この特別セミナーでは、Readerの日本での責任者である、源河ジョン部長にお越しいただき、ClearType技術、Readerの特長、Open eBookとの関係、最近のPenguin Books社との提携、来年のフランクフルト・ブックフェアでのeBook賞などホットな話題を含めてご紹介していただきました。
フランクフルトBook Fairで展示されていた読書ソフト「Reader」について、そこで説明を担当されていたGenkaさんに来ていただき、忘年会を兼ねた紹介セミナーを開催しました。
Genkaさんは、米国と日本を頻繁に往復されており、太平洋上に机があるような生活で、当日、3時半にJEPAに来られるまで、本当に来ていただけるのかハラハラドキドキしていました。
セミナーはほとんど英語でしたが、核心に迫る質問にも丁寧に回答され、多くの情報を得ることができたと思います。
Readerの詳細については、NDA(機密保持契約)が必要な部分も残されており、詳しく紹介することはできませんが、http://www.microsoft.com/reader/に英文ですが各種の基本情報やプレスリリース資料が入っています。
Q&Aで明らかになった点をいくつか報告します。
・Readerの日本語対応
Readerのデータフォーマットの基となる、Open eBook(OEB)の2.0仕様が策定された後、Readerも日本語対応となる。OEB 2.0には、縦書き、ルビなども入る予定。
・著作権管理の仕組み
2レベルがある。ひとつは、書籍に個人名を記入して、他人に渡すことができるという簡単な管理、もうひとつは、パソコンや記録媒体と連動して、そこでしか読めない本。
・各国での対応
イタリア、イギリス、アメリカなどで、各国の出版や流通のやり方などの実情に合った方法を採用している。各国でパートナーを募り、既存の会社と提携しながら、電子書籍を立ち上げたい。
・2000年のフランクフルト Book Fairでのアワード
電子書籍に総額16万ドルの賞金を提供する。特賞は、「電子書籍オリジナルのコンテンツ」限定で、10万ドルを提供する。
日時 | 1999年12月13日(月曜日) 午後4時〜5時30分 |
場所 | JEPA 3F会議室 |
テーマ | 電子書籍リーダーソフト Microsoft Reader |
講師 | 源河 ジョン 氏 (Microsoft株式会社 Reader担当部長) |
参考URL | http://www.microsoft.com/reader/ |
参加 | 57名 (会員社50名、非会員社3名、マスコミ4名) |
Kazuo Shimokawa [EAST Co., Ltd.] |