Seybold Seminars 2000 2000.08.26-30
 サンフランシスコへ

8月26日(土曜日)


 いつもの、HISの安売りチケットを買ったら、「夏休みで成田が混雑しているので、出発の三時間前に集合してください」との事。「空港ではなく、お宅(HIS)が混むんでしょ」と電話口で言ったら、担当の女性は正直に、「そうです」と答えた。

 というわけで土曜日、急いで昼食を取り、女房の車で京成上野駅まで送ってもらい、12時50分発のスカイライナーで成田に向かった。今年、4回目の出張だが、いつもは、水曜日発の土曜日戻りなど、普通の日の出発が多い。午前中出社して、新宿駅からJRの成田エクスプレスを使っているが、4人席なので何とも落ち着かない。やはり、成田へは2人掛けで隣が空いているスカイライナーだな!と思った。

 成田空港は夏休みの学生連中で大混雑、特に、E35というHISのグループカウンターは、20メートル以上の列が三重になっている。いつものことなので、覚悟を決めて、カセットステレオを聞き文庫本を読みながら、ひたすら待つ。1時間近く待って、後20メートルというところで、「UA852便の方はいらっしゃいますか」という声が、イヤフォーンの隙間から聞こえて、やっと発券してもらった。

 UA(ユナイテッド航空)の新しいラウンジができたとのことで、行ってみたが、すごく立派なので驚いてしまった。上下二階の広いフロアーにゆったりとソファーが並んでいる。セルフサービスの生ビールサーバーでビールを注ぎ、パソコンを取り出し、各ソファーに付いている電話のモジュラージャックにケーブルを差し込んで、インターネットを見ながら一服。

 機内は満員、エコノミーの最前列だったので、ゆっくりできた。6月は往復ともにビジネス、4月は片道ビジネスと、エコノミーのチケットでアップグレードしてくれたので快適であったが、エコノミーシートのリクライニングに驚いた。こんなに浅かったっけ!
 それでも、Erin Bronkovichなどの映画を最前列で見て過ごす。「ビジネスクラスで行けばいいのに」と時々言われるが、この90Kg近い体が太平洋を移動する料金が、夏場で2.5倍、冬場だと4倍以上も違うことに抵抗があって、一切使わないことにしている。今回も、今回13万円だったが、2月のWindows 2000発表会は、7万円弱で行けた。

ユニオン・スクエアーとMacy's百貨店Yarba Buena美術館の
ピースマークと近代
美術館 (SFらしい風景)
Wホテル(右)と近代美術館(左)
Wの屋根に注目 女性が寝ている

 9時15分、定刻どおりSan Francisco着。Baggage Claimの壁際であぐらをかいて荷物が出てくるのをまっていたら、Adobeの田中克典さんにから声をかけられた。7、8年前、ポール・アンダーソン時代のAdobeでいくつか仕事をいただき、お世話になった方である。今は、本社勤務で日本担当のマーケティングディレクターをされているとのこと。「PDF Merchantでいろいろ試作していますよ」といったら、「ええ、レポートを見ています」といわれてしまった。

Arts MonthlyA High-Tech
Look at Reading

 空港のinformationで、必ず「Arts Monthly」という12頁の情報誌をもらうことにしている。ダンス、クラシック音楽、美術、イベントなどが紹介されており、高級なBay Guardianのような月刊誌である。
 Seyboldに合わせたわけではないと思うが、トップ頁に「The Beauty of the Book」という記事があり、サンフランシスコの出版社「Arion Press」博物館が紹介されていた。550年の印刷の歴史をたどる展示などと書いてある。

 そして、2頁には、「A High-Tech Look at Reading」という囲み記事で、San Joseにある、The Tech Museum of Innovationの「XFR: Experiments in the Future of Reading」という展示会が紹介されていた。
 一日早く日本を出たので、日曜日は、映画美術館でゆっくり過ごすつもりだったが、XFRのホームページや「読書の未来」というテーマを見ると、これは行かざるを得ない。

Kazuo Shimokawa [EAST Co., Ltd.]