Seybold Seminars 2000 2000.08.26-30
CalTrainでSanJoseに向かう車内で、日曜版の厚さ3センチ以上の「SanFrancisco Chronicle」を眺めていたら、面白いパソコン広告を見つけた。この新聞、早朝、「ドン」という音で目がさめて、ドアの外を見たら置いてあったものである。
左のBestBuy社の広告、左上に「Free」と書いてある。写真をクリックして拡大して見ていただきたいが、399.99ドル(モニターなし本体のみ)のパソコンが、msnのインターネット接続サービスを3年間契約をした人には、無料とある。
日本でも、インターネットプロバイダー料金込みで、毎月3900円とか2900円のパソコンはあるが、まだ、「無料」は現れていない。日本の携帯電話では、数年前から行われている商法だが、さすがにパソコンは未だである。
後からリベートとして400ドルをmsnが戻す仕組みなので、実際には399.99ドルを顧客は支払わなければわらない。msnのプロバイダー料金が毎月21ドルなので、ユーザは3年間で756ドルをユーザは支払うことになる。
プロバイダー業は回線やサーバなどのインフラ整備にお金のかかるので、お金持ちのマイクロソフトらしい商法だなと思ったら、以下の通り、AOLやProdigy(まだ、あったんだ!)も全く同じ条件で、CircuitCityやCompUSAと組んで、リベート商法を展開していた。
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CircuitCity:AOLも3年で400ドルのリベート | CompUSA:Prodigyも!これでVAIOが4万円 | |
ノキアの携帯は、Pacific Bellのキャリアーサービスを受けない場合は、300ドルという適正価格となる。
携帯電話の使用料は、毎月、昼間の125分と夜間および週末の1000分で、29.99ドル(CellularONE)などとなっており、日本の半額くらいだと思う。NTTドコモが儲けすぎなのがよく判る。
HPのドライブは、eMusicからの音楽ダウンロードサービスが2ヶ月間付いた、CD-Rドライブを、249.99ドルで販売している。ハードウェアを買うと、サービスが付いてくるという商法である。
日曜版の新聞には、パソコン量販店や事用品店の広告がたくさん入っていたが、Macが掲載されていたのは、CompUSAの1頁のみであった。競争原理が働いてFreeパソコンまで登場している、Wintelパソコンに押されっぱなしのようだ。だから、子供だましのような外面的な個性を強調せざるを得ないのであろう。
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BestBuy:ノキアの携帯電話は1セント | OfficeDepot:2ヶ月間の音楽ダウロードサービス付きの HPのCD-Rドライブ | |
Kazuo Shimokawa [EAST Co., Ltd.] |