Las Vegas, NV
 Comdex 2002 =様々なデバイス=
2002年11月17日(日曜日)-20日(水曜日)

 携帯電話

Samsung i330
電話+PDA(Palm3.5.3)
+Webブラウザ(Blazer)
電話モード画面
160x240 256色
16MB
dangerのhiptop T-mobile(ドイツテレコム)にOEM
クルッと画面が回転しキーボードが現われる
240x160gray 電話+Web+PIM 180g
ノキア色々(写真撮影不可)
下は9290 閉じると
少し厚い電話

 dangerは、T-mobileが「Side Kick」という商品名で販売しており、サンフランシスコの携帯電話店にもたくさん商品が並んでいた。$150ものキャッシュバックがあるので、実売価格は$99.99。T-mobileの毎月の通話料金$34.99以上のコースに入ると、更に$50のキャッシュバックとなる。

 今年に入って、ドイツテレコムの携帯電話サービスは急速に浸透し始めた。コーヒーチェーンStarBucksの無線LANもT-mobileだし、サンフランシスコのダウンタウンでも、ドイツで見慣れた、ピンク色のTが目につく。積極的な企業買収が裏目に出て、今年1Qで、2100億円の赤字となり、10月には世界総従業員26万人の内、3万人の削減策を作り、社長も辞任した。

 電話では、この他、キャリアーのSprintが販売する、Treo(HandSpring/Palm製、カラー画面の270は$499)、2032(東芝製 PocketPC)、T-mobileのPocketPC($549)などがある。
 Nokia 9290はARM66M、640x200color、SymbianOSを載せ、価格は$599 右の曲線に沿ってカーブしたアンテナを立てると格好良い。

 PDA

DELL AXIM $299/$199!
Intel XScale CF&SDslot
Pocket PC 2002
最新のPalm 左端が$99のZire
右端が$499のTungsten
シャープは個室でLinux搭載のZaurus
SL-5600(新製品)を展示

ポケットPCスロット付きのキーボード
Palm版もあった 発想が良い
各種のPDA用キーボード、小さくまとめて
いる 他にも多様な製品があった
実物大PDA&電話パンフレット
右端はcingularの無線
インターネット端末

 タブレット型

韓国Samsung NEXIO CE.net X-Scale400M
5"WVGA 800x480
802.11b 64Mflash+128M SDRAM
無線でプリンタ出力
キーボード($50)もつく
155x91x13(薄い),250g(軽い)
NEXIOコーナーは
人だかり

台湾ePower.com CE.netマシン
SVGA 薄くて軽いが、バッテリが心配
革の表紙でeBook風台湾acerはタブレットPC
のみを展示 回転型

 台湾のePower.com、薄いし、洒落ているので問い合わせが殺到していた。カタログは初日で切れてしまい、Webサイトに行ったらhttp://www.epower.comは別の会社だった。二日目にブースで聞いたら、URLはhttp://www.epower-tech.comだという。ふざけた会社だが、このアバウトさにも台湾パワーを感じる。

東芝Portage3500 タブレットPC
回転型
台湾Tatung WebPad(NS)
10.4" XGA CE.net
Tatung タブレットPC
カタログにはSmartDisplayも

富士通 ST4000 タブレットPC
ドッキング型 10.4"XGA PIII800M
富士通 SmartDisplay
来春発売予定との事
Electrovaya Scribbler
タブレットPC 厚いが10-16時間稼動

 戻ったらヨドバシカメラの情報誌が届いていた。富士通のタブレットPCは11月8日現在、298,000円。同じページに掲載されているノートパソコンは、999gの松下Let's Note Lightも、最薄型のシャープMuramasaも、20万円を切っているのに、10万円以上高いということは、「欲しければ、売ってあげますよ」価格である。春まで待つか。

 
Smart Display体験テント
部品を供給しているIntelとNationalSemiconductorが主催
ViewSonicの「AirPanel」10.4"xybernautの屋外用 Atigo
NS Geodeチップを使ったWebPad
8.4"SVGA CE.net

 ViewSonicの商品名には、「AirBoard」でこの世界を切り開いたSONYが怒ると思う。
 AirPanelは、年末までCompUSA、Amazon、buy.comなどで予約販売を受付けており、このディスプレイの本体となる、Windows XP Professionalへの無料アップグレード($199)と、本体とディスプレイを無線(IEEE802.11b)で結ぶためのUSB接続の無線アダプター($100)がついて、$999となるようだ。出荷は1月3日から。
 会場には、NEC、富士通など9種類のSmart Displayが展示されていた。
 15"($1299)も出すようで、パソコン本体にテレビチューナーを付ければ、立派な無線テレビ(つまりAirBoard)となる。

 TabletPCは$2000前後なので、その半額くらい。そう考えると、Smart Displayは少し割高感がある。
 正式名称は「Windows CE for Smart Displays」、コードネームは「Mira」、今年1月のCES(Consumer Electronic Expo)で発表され、来年1月のCESでは出荷発表が行われるようだ。Miraと同時に発表された、マウスとキーボードではなく、リモコンを使った操作環境「FreeStyle」は「Windows XP Media Center Edition」の一機能となる。

台湾AMtek タブレットPC
子供向けのeBook
(CE.net)も展示
Compaq TC1000タブレットPC
結構厚いがキーボード込み
Crusoe1G 274x216x20 1.4kg(KBなし)
本体(画面)+板型キーボート
+ドッキング・ステーション
様々な使い方が出来るので◎

Estari 2-VU見開きラップトップ
倒産したEveryBookだと思う
eBookではなくラップトップに模様替え
Windowsの機能で連続表示も可能
13.3"x2面と15"x2面の二種類があり
製品化する際は3kg以下にするとの事
医者など特定業種向け
なので今回は
成功して欲しい

 EstariのWebサイトに行ったら、社長のGeorge Crist氏は、やはりEveryBookの社長だった人。1999年8月のSeyboldの写真があるが、カラー液晶となった以外、当時とハードウェアはほとんど変わっていない。Yat Shir Leeという台湾人のアジア担当VPもいるので、東アジア市場も狙っているようだ。持たせてもらったが、これまた、Seyboldの時と同様、かなり重かった。量産品は3kg以下と話していたが、その目処がついているかどうかは、不明。

 IBM互換BIOSで有名なPhoenixから、FirstWare、FirstBiosという技術を買ったようで、Windowsがサポートする複数画面機能以外にも、様々な用途を考えたデバイスを作るようだ。
 たくさんの判例を参照する法律家、レントゲンや電子カルテを見る医者、辞書を引きながら難しい教科書を読む学生、大画面が必要なCADを操作するエンジニアなどをターゲットにしている。

 その他いろいろ

韓国adaptデジタルオーディオ・プレイヤ
DAB(デジタル音楽放送),FM,MP3,64MB,USB
60x84x24と小さい、2AAバッテリー
スピーカーは別売
台湾BlueTake BluetoothLAN
アクセスポイントとUSBアダプター
右はBluetoothイヤフォン
100m飛ぶとカタログに記載
台湾Thermaltake ApuariusII
何と水冷装置!

台湾MagicStar 掌に入る
MP3再生機能付きUSBドライブ
64/128/256M
韓国flexisおなじみラバーキーボード
シリコン製、もちろん防水
PersonalComputingEnvironment
二画面パソコン操作椅子
パソコン+椅子で48〜110万円

車用パソコン
売りは大画面ナビ
NextelのBlackBerry
インターネット端末
会場の一角でSegway試乗会
皆、簡単に運転?していた

 サンフランシスコで一泊してから日本に戻ったが、ダウンタウンにある、ComUSAで面白い商品を二つ見つけた。

 一つは、数年前にComdexで見かけた、EarthLinkのeMailデバイス「Mivo」で、$199.99で販売されていた。写真の通り、キーボードと小さな液晶画面の端末だが、毎月$14.95の定額制で使える。もちろん、電話としても使え、国内通話料を含んでいる。Webのブラウズはできないが、毎日の天気や、テレビの番組表などの専用サービスは無償で提供されている。コードレスなので、使い勝手は良いと思う。
 帰りのUnited機内のカタログ誌にも広告が載っていたが、老人を対象に販売してるようだ。

 もう一つは、ロボット。Evorution Robotics社のER1 Personal Robot System という$599.99の商品で、ノートパソコンを頭脳として、USBカメラや走行装置などを組み立てるもので、ロボットアームなども別売している。

 写真の通り、頭脳を載せて走るわけだが、これはいただけない。802.11bやBlueToothなどの無線で、パソコンとこのロボットを結び、手元のパソコンから操作できるようにしてもらいたい。頭脳は専用CPUでも充分だと思う。たぶん、ER2はそうなるであろう。

Kazuo Shimokawa [EAST Co., Ltd.]