イースト株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長:熊野哲也)は、Word文書を読み上げるソフト「WordTalker(ワードトーカー)」を、東京都渋谷区の区立全小・中学校に導入しました。
渋谷区は、2017年9月より区立小・中学校において、児童・生徒・教師に1人1台のWindowsタブレット(合計約8,800台)を貸与し、ICT教育を推進しています。WordTalkerは、読むことに困難がある児童・生徒に対する支援環境の整備や、読み上げ機能を活用した学習支援に役立つことが期待され、このたび標準搭載されることとなりました。

WordTalkerは、障害者差別解消法の施行により、社会のさまざまな場所で「合理的配慮」が必要とされます。WordTalkerは、Word 文書を読み上げることで、文字を読むことに不自由がある方の理解を手助けすることができるWordアドインです。
Microsoft Word 2013・2016(Windows 10推奨)に対応。30日間無料のお試し版もあります。
製品情報・お試し版 http://www.est.co.jp/epub/word
※WordTalker は、平成27年度総務省情報通信利用促進支援事業費補助事業(デジタル・ディバイド解消に向けた技術等研究開発)に採択され、東京大学先端科学技術研究センター 人間支援工学 近藤 武夫准教授の協力を得て開発しています。
※WordTalkerの開発には、Word読み上げソフト「和太鼓」の開発者である大阪府立大阪南視覚支援学校 山本 一寿先生にご協力いただきました。
渋谷区教育委員会学務課 加藤聖記 副参事からのコメント
渋谷区では、ICT教育を推進する一環で、全児童・生徒に1人1台のタブレット端末を導入し、すべての端末で誰もがWordTalkerを使用できるようにしました。これは、読み上げやふりがな等の基本的な機能を必要とする特別支援教育においてICTを活用するためだけでなく、通常学級に潜在する読むことを苦手とする児童・生徒の学習を手助けするのに役立つと判断したからです。全ての児童・生徒が使用できる環境を生かして、WordTalkerの新たな活用方法が生まれることにも期待しています。