プレスリリース
2018/10/03

Webにおける縦書きの利用を普及促進する「縦書きWeb」が2018年度グッドデザイン賞を受賞

次世代Webブラウザのテキストレイアウトに関する検討会(主査:村井純 慶應義塾大学 大学院 政策・メディア研究科委員長 環境情報学部 教授) は、Webにおける縦書きの利用を促進させ、インターネット上のデザインや表現を多彩にするために、CSS Writing Modes Level 3(文字の方向(縦横)を指定するCSSモジュール)の普及啓蒙と、国際標準化活動に取り組んできました。
この活動が、表現文化の新たな扉を開いたとして高く評価され、このたび 2018年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。イーストは事務局として運営とサイト制作を担当しています。


<名称>
次世代Webブラウザのテキストレイアウトに関する検討会(縦書きWeb普及委員会)
縦書きWeb普及委員会


<概要>
「縦書きWeb」は日本固有の表現や文化を伝承し、世界への発信と日本語表記をICT環境でも継承するために、総務省が支援している「次世代Webブラウザのテキストレイアウトに関する検討会」で、縦書きレイアウトの国際標準化活動を推進し、コンテストなどを通じて縦書きWebコンテンツの普及促進に取り組んでいます。


<グッドデザイン賞審査委員による評価コメント>
Webデザインに縦書きがあったら、新たな表現文化が生まれるのではないか。そんな可能性を感じるプロジェクトである。この取り組みの素晴らしい所は、こうした縦書きを場当たり的な対応方法として普及させるのではなく、国際標準化を後押しするというアプローチを取っている点である。今後縦書きが可能になることで、新たなユーザビリティの課題なども予見される。しかし横書きと縦書きを自由に選択できることは、これからのWebデザインに多様で自由な表現をもたらすきっかけとなるはずだ。



2018年10月31日(水)から 5 日間にわたり、東京ミッドタウンで開催される、最新のグッドデザイン全件が集まる受賞展「GOOD DESIGN EXHIBITION 2018」および、2018年10月3日(水)から11月4日(日)まで開催される、グッドデザイン賞審査委員による「私の選んだ一品」展において紹介されます。ぜひ足をお運び下さい。


「私の選んだ一品」展

概要:グッドデザイン賞審査委員一人ひとりが選んだお気に入りの受賞デザインを展示する企画展
会期:2018年10月3日(水)~11月4日(日)
会場:GOOD DESIGN Marunouchi
      東京都千代田区丸の内3−4−1 新国際ビル1F
備考:入場料無料


GOOD DESIGN EXHIBITION 2018 ‒ 2018年度グッドデザイン賞受賞展

会期:2018年10月31日(水)~11月4日(日)
会場:東京ミッドタウン(東京都港区六本木)
      


次世代Webブラウザのテキストレイアウトに関する検討会(縦書きWeb普及委員会)とは

電子書籍端末メーカー、印刷事業社、通信事業者などの民間企業等により構成され、総務省が支援している組織で、Webにおける縦書きやルビ等の日本語固有の表現の実現に関し、国際標準化や縦書きレイアウトを利用したWebコンテンツの普及促進に関する活動を行っています。
Webブラウザに関する国際標準化団体であるW3C(World Wide Web Consortium)では、Webページの記述方式であるHTMLやCSS等の標準化作業が進められており、日本の雑誌や書籍等で表現される縦書きテキストレイアウトの表示機能についてもWebブラウザの基本機能となるよう、CSS Writing Modes等の標準化議論が進められています。


グッドデザイン賞とは

1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「G マーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。


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