電子出版
電子出版の歴史と団体
最終更新1999.03.17 作成1998.12.19


CD-ROM黎明期

1985年 三修社、国内初のCD-ROM『最新科学技術用語辞典』刊行
1987年 岩波書店『広辞苑 第三版CD-ROM版』刊行、電子出版加速される 28,000円
1988年 三省堂『模範六法 昭和62年版CD-ROM版』 30,000円+検索ソフト90,000円
      自由国民社『現代用語の基礎知識』 20,000円

※広辞苑、模範六法、現代用語は、当初、富士通 OASYS100-CDでのみ稼動(WINGフォーマット)
※右は、広辞苑 第三版 立派なアルミケースに入っていた。


日本電子出版協会 http://www.jepa.or.jp

設立:1986年7月
目的:日本の電子出版の普及促進と各種情報の提供
会長:長谷川 秀記(自由電子出版 社長)
    86年から96年まで前田 完治(三修社 社長)、内1年間は塚本 慶一郎(インプレス 社長)
活動:CD-ROMマルチメディアフォーマットの調査ISO9660の日本語拡張(1990)
    World Font CDの制作と配布Unicode漢字フォント付き(1996)
    各種セミナー 40回/年
会員数:150社(会費:24万円/年)


電子ブックコミッティ 

設立:1991年
目的:電子ブック(8cm CD-ROM)の普及
会長:西川 秀男(21世紀情報出版研究所、元 岩波書店 取締役)
活動:電子ブックタイトルの普及
事務局:ソニー ITカンパニー内
会員数:122社(会費:15万円/年)
タイトル数:300 内100は海外タイトル。辞書系以外に学習参考書、旅行ガイド、電話帳などの実用書も豊富。


EPWINGコンソーシアム http://www.epwing.or.jp

設立:1991年10月(岩波書店ソニー大日本印刷凸版印刷富士通)
目的:CD-ROM辞書検索を目的としたEPWING規約の普及
会長:長谷川 秀記(自由電子出版 社長)
    97年まで、安江 良介(岩波書店 社長:当時)
活動:JIS X4081「日本語電子出版検索データ構造」として、EPWING規約をJIS化(1997)
事務局:富士通アプリコ
タイトル数:40 広辞苑、知恵蔵など辞書系を中心にマニュアル、白書など
会員数:85社(会費:A:30万円/年、B:5万円/年)


PictROM研究会

設立:1993年
目的:コミックやCTS化されていない書籍を、画像でCD-ROMに貯える
タイトル:少年サンデー(小学館)、ガロ(青林堂)、マルクス全集(大月書店)など


NECデジタルブック

設立:1993年
目的:読書端末のハシリ FDで供給されるコンテンツを、パソコン(NEC PC-9801)経由でデジタルブックに入れる。
タイトル:200点以上 小説から囲碁まで広範囲に展開


電子書籍コンソーシアム http://www.ebj.gr.jp

設立:1998年10月(実証実験期間は2000年3月まで)
会長:塚本 慶一郎(インプレス社 社長)
目的:電子書籍システムの仕様検討とプロモーション活動
    ブックオンデマンド実証実験(予算:8億円、通産省の補助金を使用)
読書端末:シャープ(180DPI液晶)、日立、松下、ソニーなど
会員数:133社(会費:50万円から)
タイトル数: 5000冊の画像化(最大1冊15MB)を予算に盛り込む。


BookWorld http://www.bookworld.ne.jp

設立:1998年
幹事会社:富士通(西館)、日立製作所(東館)、大日本印刷ユーシーカード
目的:通産省の補助金を使った実証実験
活動:コンテンツのダウンロードとUCカード(CyberNet会員:15000人)による決済が可能。
    雑誌の記事など細かい単位で、50円、100円という小額購読が可能
    データ形式は、PDF、独自フォーマットなど
会員:出版社20数社が参加

Kazuo Shimokawa [EAST Co., Ltd.]