プレスリリース
2018/09/12

イースト、マイクロコンテンツ、インプレスR&Dが業務提携 主に文科系の研究者が学術書、専門書を1冊から「紙の出版」も「電子出版」も出せる出版ブランド「アスパラ」を開設

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イースト株式会社、株式会社マイクロコンテンツ、株式会社インプレスR&Dは業務提携し、主に文科系の研究者が学術書、専門書を1冊から「紙の出版」も「電子出版」も出せる出版ブランド「アスパラ」を開設しました。ブランドオーナーはイーストで、編集はマイクロコンテンツ、制作と流通をインプレスR&Dが担当します。


伝統的な出版のハードルが高くなった今だからこそ、オールデジタルによる「出版しやすさ」を第一義にしています。デジタルファースト出版システムによる組版等のコストの大幅な削減を行い、プリントオンデマンド(POD=注文ごとに印刷・製本)の採用で、これまでの出版では必須だった初刷りの印刷・製本コストを回避しました。「出版しやすさ」を実現しています。




出版される「アスパラブックス」は、著者(研究者)とアスパラ(出版者)との共同作業です。このため、著者は、企画・原稿・出版協力金(30万円から)を、アスパラは、編集制作・印刷製本・流通業務を負担します。多くの部数が見込めない専門分野の書籍、改訂が多く普通の出版社では出しにくいもの、書きためた研究成果、まとめたい論文などなど、著者とアスパラとの新しい仕組みの共同事業として出版をしていきます。

Amazon Kindle Storeをはじめとした国内主要電子書店で販売するほか、PODをサポートするAmazonや三省堂書店、honto.jpといったオンライン書店で、ISBNコードが付けられた書籍として販売されます。Google Play Books、 Apple iBooks Storeで広く海外に販売できます。詳細は以下をご参照ください。

アスパラブックス

「アスパラ」は文系、随筆、紀行文などを対象としています。理工系については「近代科学社DIGITAL」が担当しています。以下のリリース文をご参照ください。

大学研究者に特化した発行ブランド「近代科学社DIGITAL」誕生

発行人 鈴木道典からのメッセージ

本は本来“多品種・少量生産”。若い研究者の精力的な研究成果や学びに必要なまとまった情報など、世に出るべき原稿が、商業出版ではなかなか出せない現状から、新たな出版の技術(オール・デジタルとPOD)の利用により低いハードルで出版できるように変わる、これがアスパラの願いです。

略歴:1976年 株式会社有斐閣入社。六法全書の編集、雑誌編集(ジュリスト、法学教室)などを担当。1999年 電子メディア開発室開設時室員、電子メディア開発室室長、取締役、常務取締役を歴任。2016年 株式会社マイクロコンテンツ代表取締役に就任。一般財団法人東京大学出版会顧問。


菅野和夫先生(東京大学名誉教授)からのメッセージ

有斐閣出版部でお世話になった鈴木さんが、定年後の起業として、同社電子メディア開発室長の技能と経験を活かし、電子出版の事業を始められるという。工程はすべてデジタルで、オンデマンド本と電子書籍を同時に作る新しい出版の仕組みと聴いた。技術的なことはよくわからないが、これまでよりも専門書・学術書が出しやすくなることは理解できた。私も、これまで書いた論文や講演をまとめるのに利用させていただこう、と思っている。

略歴:東京大学法学部教授を定年退官後、明治大学大学院法務研究科教授、労働政策審議会会長、中央労働委員会会長、独立行政法人労働政策研究・研修機構理事長を歴任。日本学士院会員。


吉見俊哉先生(東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授)からのメッセージ

紙の本の時代は終わる。そう遠くない未来、出版はデジタルに濁流のように移行していくだろう。鈴木さんはこの時代の激流を読み、そこに長年の経験と人生を賭けている。あっぱれである。問題は、鈴木さんのスピードと時代のスピードが、どこでシンクロするかである。今のところ、鈴木さんのほうが速い。日本の変化は世界の変化よりもかなり遅い。だが日本でも、時代の速度が鈴木さんに追いつく日が来れば、彼の事業は大化けするはずだ。時代を変えるのは私たち自身。だからこの際、鈴木さんに賭けてみてはどうだろう。

略歴:東京大学新聞研究所助手、助教授、社会情報研究所教授を経、組織統合で2004年から大学院情報学環教授。大学院情報学環・学際情報学府長、副学長、大学学史史料室長、東京大学出版会理事長を歴任。2017年~2018年ハーバード大学客員教授。



【イースト株式会社】

イースト株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:熊野哲也)は、1985年に東京渋谷区に設立されたソフトウェア開発会社です。Windowsベースのソリューション、サーバーソリューションで多くの実績があります。近年は、iOSやGoogle Androidを含む最新のクライアント技術やhtml5/css3にも力を入れ、クラウドサーバとスマートデバイスの相互作用を必要とする高度なサービスを開発しています。2010年度、総務省の電子出版環境整備事業において、EPUB日本語拡張仕様策定を受託し、縦書き等日本独自の仕様の標準化、普及に尽力しました。日本語デジタル・ドキュメントを推進しています。


【株式会社マイクロコンテンツ】

株式会社マイクロコンテンツ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:鈴木道典)は、2016年前身の会社を引き継ぎ、書籍の電子化のネックとなっている著作権処理を代行する会社として再出発させたもの。来たるべき電子書籍の部分的利用(マイクロコンテンツ化)に備えるための利用料計算システムMCMS(Micro Contents Management System)を開発、大学講義用テキストの新しい作り方・利用法を提唱しています。電子書籍のもう一つの問題である面倒な売上管理と著作権利用料計算の代行も行っています。またMC Cloud Bookshelf(電子書棚)を開発し、出版社の自社本閲覧システム、電子版個人全集、蔵書整理のための個人用電子書棚として提供しています。


【株式会社インプレスR&D】

株式会社インプレスR&D(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:井芹昌信)は、デジタルファーストの次世代型電子出版プラットフォーム「NextPublishing」を運営する企業です。また自らも、NextPublishingを使った「インターネット白書」の出版などIT関連メディア事業を展開しています。NextPublishingは、インプレスR&Dが開発した電子出版プラットフォーム(またはメソッド)の名称です。電子書籍と印刷書籍の同時制作、プリント・オンデマンド(POD)による品切れ解消などの伝統的出版の課題を解決しています。これにより、伝統的出版では経済的に困難な多品種少部数の出版を可能にし、優秀な個人や組織が持つ多様な知の流通を目指しています。


【インプレスグループ】

株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役:唐島夏生、証券コード:東証1部9479)を持株会社とするメディアグループ。「IT」「音楽」「デザイン」「山岳・自然」「旅・鉄道」「学術・理工学」を主要テーマに専門性の高いメデイア&サービスおよびソリューション事業を展開しています。さらに、コンテンツビジネスのプラットフォーム開発・運営も手がけています。


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